臭い部屋は居心地が悪く、朝早くに目が覚めてしまった。
部屋が臭い上に水も出なかったので、シャワーも浴びられないしトイレも流せなかった。
トイレをしに繁華街へ出る
ということで、朝食と、ついでにトイレを借りる為にカフェに非難。
トイレすら行けない宿なんてキツいなぁ・・でも、水不足だから仕方がないのかな。
水の出るうちにバケツに溜めておけば良かったんだけど、昨日部屋に入った時間には水は止まっていたのです。
オーナーもスタッフ(アヌー)も良い人達なんだけど・・普通の宿に移動したい・・
カフェに行ったり、ロープウェイの方へ散歩したり、スーパーへ行ったり、またカフェに行ったりして時間を潰した。
部屋に戻るのがイヤすぎて、観光する気分にもなれなかった。
もちろん他の宿も探してはみたけれど、ホリデーでどこも満室(もしくは外国人お断り)だった。
ホリデーが終わるまでは、あの部屋で我慢するしかないみたい。
そんな感じでプラプラして、夜になったら宿に戻った。
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満室なので・・
朝も早かったし、ずっと外を歩き回っていたので疲れたのか、すぐに眠くなって来てウトウトしていると・・
コンコンコン
誰だよ・・と思ったら、アヌーが開けてくれと言ってきた。
ドアを開けると、アヌーとオーナーがヘラヘラして立っている。
オーナー「西洋人の客が部屋を探していて、他のホテルはどこも満室で泊まる所がないんだって。それで・・ウチも満室なんだけど・・」
アヌー「私の部屋に二人で泊まれば良いじゃない?ってこと!!」
などと言ってくる。
つまり、私は部屋を追い出されるらしい・・。
昨日は「スタッフルームに泊まれる訳ないだろっ」とか怒鳴っていたオーナーが何故急に・・
眠かったし、面倒だったけど、アヌーが楽しそうに「一緒に泊まろう♪」と言っているので断れなかった。
そして、私はスタッフルームへ移動した。
さらに汚い部屋で通報騒ぎ
スタッフルームはさらに汚い部屋だった。
ここに・・泊まるのか・・。
部屋を移動してから気づいたんだけど、部屋代はもちろん無料なんだよねぇ??と思いオーナーに確認すると・・
「それが、君はもう宿泊帳に別の部屋に泊まるって書いてあるし、外国人がスタッフルームに泊まることは出来ないことになってるんだよ。だから400ルピーなんだ。」
とか、ふざけた事を言っている。
抗議をしても、訳の分からない事ばっかり言って、しまいには忙しいそぶりをみせて「その話は後で!」と言って消えた。
400ルピー払って、こんなに汚い部屋に泊まらせられるなんて・・しかも相部屋。
しかし、夜も遅くなって来たので、とりあえず朝になったら抗議しようと思い、私は先に寝る事にした。
すると・・なんと・・
部屋のトイレから男の子が出て来た!!
何の事だかわけが分からなかったが、話を聞くとアヌーの彼氏らしい。
夜遅くなってしまい、家まで帰れないので、こっそりアヌーの部屋に泊まるらしい。
だけど、オーナーにバレたら大変な事になるので、トイレで隠れてたんだそうだ。
そんな2人の所に私・・お邪魔して・・てゆうか3人で泊まるの??
もう、何が何だかわからない。
わけが分からないけど、眠いので寝た。
もうどうでも良いわって気分で眠る事にした。
そして、眠っていてしばらくすると・・
コンコンコン
誰か来た。
もう、いい加減に寝かせてくれ。
ノックして来たのはオーナーだった。
「アヌーいる?」
と言われたが、居なかったので「今はいない」と答えると・・
ドアをガッと開けられて・・
アヌーの彼氏が居るのがバレた
長い沈黙の後、オーナーの「お前だれ??」の問いに、アヌーの彼氏は「(私を指差して)友達です」と答えやがった。
(こっちを見て)オーナー「本当か?」
私「・・・知りません。私は寝ていただけです。」
オーナー「寝ている間に入って来たのか!?テメエ!!」
と大声で怒り出しでアヌーの彼氏に殴り掛かる。
オーナー「ここは外国人の泊まるホテルだぞ!その部屋に勝手に入って何してんだ!ツーリストポリス呼ぶぞ!!」
みたいな事を言いながら落ちていた棒で殴る。
そして、アヌーの彼氏は「違います!友達です!!本当です」と叫ぶ。
けど、私知らないし・・てゆうか、意地でもアヌーの名前は出さないみたいだ。
私はかばってあげるべきなの??でも・・知らないし・・つーか、わけ分かんないので・・
私「いや、アヌーの友達ですよ、彼は」
と、真実を言ってみた。
しかし、アヌーの彼氏は「ノー!!!誰だそれは、知らない。君の友達だろう??」と。
オーナーまで「アヌーはそういう子じゃない」と。
↑こんな会話をしながら、すんごい音を立ててオーナーが少年を棒で殴っています。
その騒ぎでアヌーも駆けつけたんだけど、やっぱり知らないフリをしている。
なぜ??
殴って折れた棒・・
しまいにはオーナーが「ポリスへ通報だ!!」と叫び出し、本当に通報・・。
「それだけはやめて下さい。僕は仏教徒です。何もしていません。ただ家が遠くて帰れなくなっただけです。信じて下さい。本当です。」
という少年の声が宿中に響き渡っていた・・
可哀想とも思ったけど・・そもそも、なぜアヌーはかばってあげないのだろう。
そんな大騒ぎがあり、私は宿を出る決心をした。
次の町「ペリン」へ強行出発してしまおう。
次の日の早朝、オーナーにチェックアウトしたいと伝えると「ホリデーだからジープ満車かもよ?それでもペリンへ行くなら、ここの宿に泊まると良いよ」とオススメのホテルを教えてくれた。
誰が泊まるか!!(とこの時は思ったが結局泊まった)
結局あの騒ぎ以降アヌーの姿はどこにもなかった。
オーナーも「アヌーは何処へ行ったんだ・・」と呟いていたが、昨日の男の子がアヌーの彼氏だとは信じていなかったみたいだ。
(オーナーの話によると彼は警察に連れて行かれたそうです。)
▶︎9.ガントクからペリンへ進む
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